「9/18(日) 稽古場日記」_『劇的な昨夜』寄稿 ぺぺぺの会

 おんがくのじかんで催される、バーでの演劇ショーケース『劇的』

その第一弾の「劇的な昨夜」を、6つの個性豊かな劇団とお届けします☆彡

【公演詳細】
バーでのショーケース公演「劇的」vol.01 『劇的な昨夜』
2022年10月13日(木)ー16日(日)
@東京都 三鷹 おんがくのじかん

みなさん、はじめまして。プロデューサーの平井です
今回からは、インタビュー企画に続いて"団体からの寄稿"をご紹介していきます
第4回目の寄稿はぺぺぺの会さんからお寄せいただきました

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



9/18(日) 稽古場日記】

担当:佐藤鈴奈(稽古場けんがく)

『怒る人の気概』の稽古場を見学しました。

今回の作品のメンバーは、作・演出の宮澤と、俳優の石塚と小林の3名。

動物に例えると、宮澤は犬(ポメラニアン)、石塚はハイエナ(たまにリス)、小林はマンボウに似ています。

なかなか個性あるメンバーです。


ぺぺぺの会では稽古の最初にストレッチと筋トレを行って体をほぐし、適度なリラックス感と集中力が上がった状態で、戯曲の稽古が始まります。


宮澤が戯曲に並べる言葉にはリズムがあり、今日の稽古では、全員で作品のリズムを共有できるように、歩行を使って、空間に流れているリズムを感じ取るトレーニングを行いました。

トレーニング後、空間のリズム感に敏感になった状態で、戯曲の言葉を俳優が声に出すことによって、紙の上にあった文字が一気に空間に広がっていくような感じがしました。


「怒る人の気概」ということで、最近怒ったことを思い出そうとしましたが、イライラしたことはあっても、あまり怒ったことはないと思いました。

イライラすることと、怒ることは違うと思っていて、イライラは自分の中で発生して収まっていく感情ですが、

怒るというのは、他者に何かしらのアクションを伴うものだと思いました。


あまり書くとネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、

今回の劇でもアクションを起こしているので、イライラではなく怒っているのだと、思いました。


だからこそ、どこに向けて言葉を発しているのか、何を見ているのか、その怒りをどのようにアクションにしているのか。

また、自分のリズムを押し付けるのか、相手のリズムに乗るのか、もしくは壊すのか。

これから作品の完成度が上がっていくうえで、それらをどう使い分けていくのか、1つ楽しみだと思いました。 


美味しいものを食べるのが好きな団体なので、稽古後に美味しいカレーを食べました。




9/18(日) 稽古場日記


担当:石塚晴日(俳優)


「劇的な昨夜」で上演します『怒る人の気概』について・・・。ぺぺぺの会では、

3年前の2019年に、なぜ人はしゃべるのかを問いに『9.807』を上演しました。その時、人はなぜしゃべるのか?に答えを出すことは間に合わなかったのですが、今やっと、間に合った気がします。


「人はリズムによってしゃべる(しゃべらされる)」


今日はぺぺぺの会のれいなが、稽古場にきてくれました。

れいなとは、ぺぺぺの会が始まった2018年からの付き合いです。この「リズム会話演劇」はマジでセリフを覚えるまでが勝負で、戯曲をもらったら、帰り道歩いていて・お風呂の中で・電車の中でマスク越しで・あらゆるところで、セリフを発し続け頭に叩き込みます。

こばちさんとも、電車で喋っちゃいますよね〜と共感し合っていたら、意外とマスク越しでも喋っているぞこの人・・・!って口の動きがわかるらしく驚愕。バレないと思っていました。


そしてこのリズム会話演劇をやっている期間中は、会話が全てリズムに聞こえてくるという呪いみたいなものにかかり、リズムの良い会話を聞き取ると、同じリズムと会話のフレーズが頭の中で繰り返されます。そしてしかも、聞く音楽が全てラップになります。(これも呪い)私は基本的にSTUTSと鎮座、フレシノを聞きます。


最近怒ったことについては、私もあまり思い出せません。怒りが湧き上がって行動してしまう、ということもあまりないです。というかぺぺぺの会の人は基本的に穏やかです。おひとよし劇団と参加してくれた人から言われたこともあります。(良くも悪くも・・・)

ちゃんと怒るべき時に、適切に怒りたいです。


カレーとても美味しかった。。大和さんはカレーを食べる会に参加しないのに、店決めには参加していて、少しイラッとしました。あ、怒ってますね。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

◎作品情報◎

ぺぺぺの会「怒る人の気概」

~あらすじ~
誰もが自由に意見を言いあえるようになったSNS以後の世界。それは素晴らしい、夢のような世界であったはず。しかし、少しずつ負の側面が強調されていく2010年代を経て——。演劇はこれからも無事に上演できるか。演劇の未来を考えたくなる《エンゲキ的体験》。

~出演者~
石塚晴日(ぺぺぺの会)、小林彩

~参加チーム・タイムテーブル~
βチーム
2022年10月
 14日(金)19:00
 15日(土)15:00 
 16日(日)19:00※
※終演後にアフタートーク有(約20分予定)

受付・開場は開演の20分前。
上演時間は約90分予定(1団体につき約20分の上演+OP演奏15分)。

※次回は明日、ザジ・ズーさんのから寄稿です。
 過去の記事はコチラよりご高覧いただけます。

コメント