おんがくのじかんで催される、バーでの演劇ショーケース『劇的』
バーでのショーケース公演「劇的」vol.01 『劇的な昨夜』
2022年10月13日(木)ー16日(日)
@東京都 三鷹 おんがくのじかん
こんにちは! みちばたカナブンと申します。
みんなからは、「カナブン」とか、「ばたブン」などと略されています。
好きに呼んでくれたら嬉しいです。
「みちばたカナブン」と声に出すと、ちょっとだけ楽しい気持ちになれます。唇と唇が三回くっついて、なんだか愉快なんです。
みちばたカナブンは、渡邉結衣を起点として演劇を行う団体です。
2022年2月、江古田にある兎亭にて『旗をあげる』という作品で旗揚げしました。これは、もうすぐ家が取り壊されちゃうから無人島に行く人たちと、どんどん生き物に侵食されていく家の話でした。
同年5月、目黒にあるrusuという古民家で第二回公演『3m先の自販機は他人』を行いました。これは、夜になると箱になっちゃう人の話で、なおかつ写真を撮られる側の人と撮る側の人の話でした。
同年9月、王子小劇場で行われた東京学生演劇祭に『朝になったら』という作品で出場しました。これは、昼と夜を牛耳っているオジサンを探しにいく話で、ささいな共通点だけでも一瞬なら繋がれる話でした。
ちいさめの座組で、手作り感満載☆な雰囲気をこれからも大切にしながら、切実に現実と向き合いつつ創作してゆきたいと思っています。
渡邉は、これまでのみちばたカナブンにおいては劇作、演出、制作、企画、宣伝美術、出演、をやってきました。今回の『劇的な昨夜』では、劇作、演出、出演、宣伝美術(みちばたカナブンの)をしてます。今は、いろいろやりたいことをひとまず全部やっています。今後はもっともっと手を広げていきたいです。
今回の寄稿は、そんな渡邉が書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします♪
☆団体名の由来
まず、多分あんまり知られていない“みちばたカナブン”の由来について。
ホームページには、「夏の終わり、みちばたに落ちているカナブンたちを見ていちいち悲しくなるような、繊細でやさしい団体です。」と書いています。
ここに追記で「みちばたの虫たちを踏み潰さないことに必死で、うまく歩けないような人々のことを描きます」と、字数に余裕があるときは付け足していこうと思いました、たった今。
2021年秋ごろ、私の家から最寄駅までの道に、大量のカナブンが落ちていました。そのときちょうど、団体立ち上げるためにとりあえず名前決めるかーみたいに思っていて、「みちばた…カナブン…これ団体名にいいかも」と思い、いろいろな試行錯誤の上みちばたカナブンに落ち着きました。
“みちばたカナブン”って8文字もあって都合悪いし、“カナブン”って略されることが多いので、団体名“カナブン”にしとけばよかったかなーとか思いましたが、画数占ってみたら最凶最悪の画数だったので、“カナブン”じゃなくてよかったです。
最近ドウガネブイブイというカナブンに似た虫がいることを知って、「うわーいい名前、これ団体名にすればよかったかも」と悔しい気持ちになりましたが、画像を検索したらあんまりかわいい感じではなかったので、やっぱりカナブンでよかったな、とか思ったりしました。
(ドウガネブイブイさん、ドウガネブイブイが好きな方、すみません)
☆私とカナブンHISTORY
私とカナブン(虫)の付き合いにはまあまあな歴史があります。思い返せば、物心ついた頃からカナブンと一緒に遊んでいました。一人っ子だったので、昔から身の回りの動植物が友達でした(と、書くとちょっとかっこよくなってしまって恥ずかしいですね)。基本的にどんな生き物も好きですが、幼い頃の私はカナブンが特にお気に入りで、おうちに何匹も連れ込んで腕を歩かせたりして遊んでいました。カナブンのほうは大変だったでしょうが。
時は過ぎ去り、2020年夏。
私は成長し、カナブン以外の友達もでき、カナブンと遊ぶことはなくなっていました。しかし、2020年は皆さまご経験の通りコロナ禍真っ只中。人との交流が断絶して苦しんでいました。
そんな年のとある蒸し暑い夜、私は住んでいるマンションの廊下を歩いていました。
すると、ど真ん中にカナブンがいて、じっとこちらを見つめてくるではないですか。
久しぶりにカナブンと対峙した私は、思わずカナブンに話しかけました(心の中で)。
「どうしたの。何か困っているの」
それを聞いたカナブンは、ちま、ちま、と小さい脚を動かしながら、私のほうへ向かってきました。
私はそれを、じいっと見つめます。
「あ、足にぶつかってる。」
そう思った次の瞬間、そのカナブンは、なんと、私のつま先を登ってきてくれたのです。
一生懸命に、まるで、エベレストやモンブランや富士山に登るかのように、ただただひたすらに、上だけを目指しています。
ぐんぐんぐんぐん。
ぐんぐんぐんぐん。
ついにはつま先だけにとどまらず、足首のほうまで登ってこようとするので、
「やべ」
と思い、私は靴を脱いで、家までカナブンを運びました。
(翌日は台風で危なかったしね)
家に着くと、目標を失ったカナブンは動かなくなってしまいました。
私は慌てて、とりあえず家にあったキウイをちぎってカナブンの側に置きました。そして寝ました。
翌日、カナブンの様子を見に行くと、キウイが丸っと無くなっていました。
おいしかったんだね。よかったね。
そう思う私の心には、じんわりあたたかいものが広がっていました。それは、その頃しばらく感じていなかった、他者との触れ合いでしか得られない大切な気持ちでした。
ふと、外を見ると、台風は過ぎ去りカラッと晴れたいい天気。
「さあ、おうちにお帰り」
そう呟きながら(心の中で)、ベランダに靴ごとカナブンを出しておくと、いつのまにか姿は消えていました。
その後、2021年、2022年と、3年連続でカナブンをうちに招き入れて美味しいものを与えて逃す、という活動をしています(年一ペースだけど)。
この出来事があってから気づいたのですが、カナブンって、私が近づくとあっちも必ず近づいてくるんすよ。
みなさんも、カナブンを見つけたらそばに寄って、じーっと見つめてみてください。そしたらきっと、彼彼女らは、少し戸惑いながらも、あなたのつま先を登ってくれるはずです。
でもGoogleで「カナブン 近づいてくる」で検索してもあんま出てこないので、同じ現象が起こった人はぜひ渡邉にメール↓ください。
この現象が起こるのは、単に私が前世カナブンだったから説もあって。
つらいときは、
「しょうがないよ。だって私前世カナブンだもん。それなのによく頑張ってるよ」
と思って乗り切っています。
みなさんも、自分の前世が何か、探してみてください。
☆みちばたカナブンの空気がわかるものまとめ
ホームページのPHOTOページ。
https://9512728476.amebaownd.com/pages/5847210/page_201707071600
これまでの稽古場と公演期間の写真が大量にあります♪
座組の雰囲気がよく知れちゃう!
みんなもれなくかわいいです。
YouTubeチャンネル。
https://youtube.com/channel/UCOtjFSAjdtDWfhGb3yvFjgw
現在、第一回公演『旗をあげる』の映像と、第二回公演『3m先の自販機は他人』のトレーラー、オフショット、思い出ムービーがあがってます!
渡邉のおすすめはオフショット集です↓
みちばたカナブンのキュートさにきゅんきゅんします。
もうすぐ東京学生演劇祭関連の動画もあがるかも…?!
Twitter、Instagram。
(ID:@bata7bun)
言わずもがな、最強のSNS。みちばたカナブンも使っています。
Instagramでは、主にストーリーをちょこちょこ更新しています。
インスタにしか載せてないものもたくさん!
これまでのものはハイライトにまとめてあるのでぜひ♪
また、今回の『劇的な昨夜』で上演予定の作品では、書き途中の台本をGoogleドキュメントで誰でも見られるようにしています!
https://docs.google.com/document/u/0/d/1-Ueoh_gJdpjBco96JW2-CXqrB36PQbQiL7ExotNEh18/mobilebasic
渡邉が執筆している瞬間や、稽古中その場でみんなでセリフを書き留めている瞬間に立ち会えるかも…?
編集できちゃうのでお気をつけください!
ネタバレ注意!
☆今回の座組に聞いてみた!
Q.カナブン(虫)について、何か思うこと
「クーラーの中にいたことがあります。」by金井
「カブトムシは先輩ですか?ライバルですか?どう見えてるんですか?」by森﨑
Q.カナブン(団体)について
「優しい団体。」by金井
「住処を転々とするようにいろんな場所で生きてる劇団です。」by森﨑
Q.『劇的な昨夜』への意気込み!
「素敵な場所と機会をいただいたので、楽しみながら頑張ります!」byみんな
☆最後に
団体の紹介をしたかったのに、ほぼ私のカナブンエピソードで終わってしまいました。でも、どこかで出したくて…
最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
最後に、金井さんが描かれたステキな漫画と森﨑さんがいつぞやに作られた爪楊枝アートと渡邉さんが1限から頑張ってる書道の授業で書いた作品を載せて終わります。
ぜひ、おんがくのじかんで芸術の秋を一緒に楽しみましょう!!
みちばたカナブンをどうぞよろしくお願いします。
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みちばたカナブン「バカンス」
過去の記事はコチラよりご高覧いただけます。
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